96年10月号WAS! 掲載

DANNYのサッカー講座

楽しいサッカーをしよう。


 人それぞれにサッカーの楽しみ方があると思います。試合に勝つサッカーがしたい人、試合にでれれば勝っても負けてもいい人、少しでも試合にでれればいい人などいろいろだと思います。サッカーを楽しむには、キックが下手でも、トラップが下手でもいいんです。最低限の約束事を守れれば、もっと楽しめるはずです。
 試合が始まると、誰もがボールを追いかけてグランドを走ります。守るため、ボールをもらうため、攻めるために意識しなくても走っています。まず、大事なことは『意識して走る。』ということです。
 ストーンズは、社会人のチームです。まず何をするにも考えて行動しましょう。今、自分が何をしなければいけないのかを考えてください。それぞれのポジションで、今自分がいる場所は正しいのか考えてみてください。
 見方の選手が、すぐそばでボールをキープしているとします。そんな場合どうしているか考えてください。ボールをもらうために一歩動いていますか。自分の一歩がどれだけチームの為に役に立つか考えてください。そしてさらに大事なのは『しゃべる。』ことです。
 チームの全員が指示を出し合えるのは理想ですが、指示を出す必要はありません。「ボールを出せ」「右、左、後ろ」と単語だけでも良いです。常に声を出しましょう。ボールをキープしているとき、ドリブルしているときは、だれもが周りが見えていません。そのときに周りの状況を教えて上げましょう。「後ろから1人来ている、右からオーバーラップしているゾ」など難しいことはないはずです。周りが見えない人はそれがどれだけの効果があるかわかるはずです。
 以上のことは、サッカーを楽しむための最低限の心構えだと思ってください。
 楽してサッカーがやりたい人は、ホントに数メートル動くことで楽になることに気付いてください。動くことは例ですが、自主性がない人はサッカーをやめましょう。簡単に考えればいいのです。分からないときは分かる人に聞きましょう。理解できるまで聞きましょう。上達の秘訣は、好奇心と向上心です。
 そんな心構えができたら、試合に出場できる資格があるといえます。

 1、パス&ゴー(出したら走る)
   これは、基本中の基本です。パスした後に一仕事終えたみたいに、足が止まってしまう人は考えましょう。あなたの足が止まってしまったことで、パスをもらった人が孤立してしまい、1人でその状況に立ち向かわなければならなくなります。楽になんかなりゃしないっての。もう一回ボールをもらえる位置、味方選手をサポート出来るポジションに走りましょう。『楽しむための第1歩』と考えて、パス&ゴーを実践しましょう

 2、まわりを見よう
 自分のおかれた状況を常に把握してください。相手選手の位置、味方選手の位置、ボールの位置。このほか、グランドの状況なども確認しておきましょう。芝生がきれいに生えているからボールが止まるだろうとか、ここは凸凹だからイレギュラーするだろうなど、もろもろ考えられると思います。

 3、正確に確実に
 パスの基本です。グランドが悪かろうが、蹴り方が下手だろうが、そんなことは関係ありません。誰にパスしたのか分かるボールを出しましょう。スルーパスなど通さなくてもいいです。無理なく確実に味方にパスしましょう。遠回りでも、味方選手にボールがわたることが1番です。

 4、シュートレンジは自分が主役
 ペナルティエリアにはいったら、あなたが主役です。ゴールすることを考えているなら何してもいいです。しかし必ずシュートしましょう。自分がシュートをねらえる位置ならばどこからシュートを打っても結構です。シュートしないと勝てません。思い切って狙いましょう。周りの人はシュート打った後がチャンスです。シュートは必ずしも入るとは限りません。ディフェンスにあたるかもしれないし、キーパーが弾くかもしれない、ポスト又はバーにあたるかもしれない。シュートボールには必ず詰めましょう。点取った奴には誰も文句は言えません。

 5、ゴール前は遠くに、簡単に
   ゴール前は危険な地帯です。ボールコントロール、テクニックのないみなさんは、まず思いっきり力一杯クリアしましょう。無理なときは、タッチラインでもゴールラインでもいいので外にクリアしましょう。外が基本です。間違っても中にクリアしないでください。ゴール前の横パスも危険ですのでやめましょう。ゴールエリア付近では絶対の自信がない人はドリブルするのをやめましょう。必ずボールを奪われて、失点につながると思ってください。

 6、ボールを取られたら取り返す。
 喧嘩上等、何でもあり。自分のボールは絶対取り返せ。ボールを取られて取り返す意志のない奴はサッカーをやめましょう。個人レベルでも、チームレベルでもそうです。1人で取り返せないときは、近くにいる味方を使いましょう。攻められたらゴールに向かって戻る。ボールに関係ないポジションにいる人は、何も考えなくていいから、まずはゴールに向かって戻りましょう。数が多ければ失点の確率が低くなります。

 7、ミスはあたりまえだのクラッカー
 素人の草サッカーです。ミスするのは当然なのです。自分のミスは自分で取り返しましょう。味方のミスはチームみんなでフォローしましょう。ミスを指摘しないで許せる余裕を持ちましょう。所詮草サッカーです。「どんまい」の一言をみんなでいえるチームにしましょう。そのあとで「あの場面はこうした方がいい」というようなアドバイスをすれば、みんなが楽しい気分でプレーできると思いませんか。逆にミスしても、何も言われないのも寂しい。ミスしても落ち込まず楽しくプレーできるようにみんなで盛り上げましょう。常にベストな心理状態でプレーできる環境をみんなでつくりましょう。