97年3月号WAS! 掲載

 「声を出す」だけで今までとは違うサッカーが出来るという至高体験を昨年の暮れに得ました。コミュニケーションをとることの重要性がわかったと思います。黙っていても自分のやりたいことは伝わらない。アイコンタクトなんて言葉はこの際忘れましょう(出来るわけないから)。サッカーは自己表現が大切です。図々しくてもいいじゃないですか。グランドに立ったら叫びましょう。  声が出るようになったら、次は「気合い」です。どんなに小さな勝負でも諦めないで。取られたら取り返す、相手より速くボールに触る、絶対ボールを奪ってやる、シュートを決めてやる…、妥協は禁物です。ボールを取り返せなくても、奪えなくても、シュートが決まらなくても、諦めないで頑張りましょう。相手だってミスする可能性があるんだから、それを見逃さないためにも粘り強く頑張りましょう。負けたらあかん。  では、ディフェンスのお話です。どのポジションをやる選手でも、一プレーヤーの常識として、ディフェンスの意識を持ってください。ディフェンスの基本は「安全第一」。このことは常に心掛けてください。案外忘れがちなのが、ゴールとボールの間に自分を置くこと。1対1の時も頭にゴールの位置をいれて守らないとダメです。姿勢は上半身を少し前かがみにして膝を軽く曲げる、相手のスピードに合わせられるようにニュートラルな状態で。1対1の勝負は経験です。数多く抜かれて追いかけるしか上達の方法はありません。みんなでカバーしあいましょう。  クリアの基本は外に遠くにです。間違っても中央にクリアしないでください。コントロールに自信のない人は力一杯蹴って少しでもボールを遠くに飛ばしましょう。味方が守りに戻れるだけの時間を稼ぎましょう。サイドだってコーナーだっていい、無理せず、楽して、みんなで守ろりましょう。試合に出る全員が守りの意識を持たないとダメ。一番最初のディフェンスはフォワードです。  ボールを奪うときの基本は3つ、1相手の前で。2相手のトラップの瞬間。3相手が振り向くとき。ドリブル時にボールが離れた瞬間なんてのもあるけど、難儀です。とにかく、相手のボールキープを上回る意識でボールを奪うこと、そして全員が守りの意識を持つことです。