98年4月号WAS! 掲載・DANNYのサッカー講座

 我がチームの最近の悩みは、チーム戦術の共通理解と浸透度でしょう。参加者の全員出場を掲げている以上は、上手い下手に関わらず同じ意識でいることが絶対。とくに難しいことではない。いくつかのセオリーを覚えればいいだけだ。個人の技術は別として、戦術に関しては、受験勉強と同じでより多くセオリーを知っていることが肝要。ず〜っと以前に*話をした「パス&ゴー」から始まって、オフト監督の使う「トライアングル」や「アイコンタクト」など、誰にでも習得出来るものだ。▼攻撃は、「サイド攻撃」が基本。サイド攻撃とは、サイドライン際のオープンスペースを有効に使ったセンタリング攻撃である。目指すポイントはコーナーエリア。ドリブル、オーバーラップ、ワンツーの3つを使えばいい。サイドキックが出来れば誰もでもコーナーまでたどり着ける。ここで問題なのは、そのあとのセンタリングまたはクロスボールだ。この場合、正確性は二の次で良い。ゴール前付近に折り返すことが出来るかどうか。それが出来ないと、全く意味のない攻めになってしまう。そこから切り込んでシュートを打つならば別であるが、その技術(さらに体力)を持つ者は少ない。折り返すときの目印は、PKスポット。贅沢を言えばPKスポットとキーパーの間だ。そしてこのポイントに、何人の選手が飛び込んでこれるかどうかが、得点に繋がる。飛び込んでくる奴は、ボールにいかにぶつかるか。あたればいい。まずそこからだ。これを共通理解として叩き込め。これがチームの戦術となる。(本来のチーム戦術の意味は全く違う事だけど)。▼さて、次に問題になるのは、ディフェンス陣である。攻撃は、ボールを奪ったときから始まる。我がチームの殆どはゴールキックまたは、ゴールキーパーからである。ディフェンスの選手は、確実に安全に前線の選手にパスしなければいけない。そのために。サイドライン付近まで開いてもらうなど、自分でスペースを広くつくる事が必要となる。疲れているときはその一歩が次の余裕を生む。ここで、ボールをカットされたら中盤もカバーできない。キーパーに任せるか、相手のミスを願うか、反則をするかである。余裕を持ってボールをもらって確実に安全なパスを出して、はじめて攻めが始まるのだ。▼グランドを3分割して自陣のゴール側をここでは、ディフェンディングゾーン(DZ)と呼ぶ。DZでは、ドリブルは極力するべきではない。このスペースは、確実・安全が第一である。それは失点に繋がる危険をはらむ。このスペースで確実性を無視していいのは、クリアの時だけ。クリアは思い切り蹴って欲しい。高く遠くに蹴ってくれ。このDZで注意したいのは、ゴールを横切るパスを出すこと、ドリブルをすること(例外あり)、パスをカットされることである。ディフェンスの選手だけではなく、このゾーンでは全選手が同様である。▼次に中盤をミドルゾーン(MZ)と呼ぶ。このゾーンは、選手が密集しているので、的確な判断が必要とされている。ダイレクト、ツータッチなど簡単にボールを動かすことが重要だ。このスペースで、サイド攻撃から中央突破に切り替えたり、サイドチェンジを行う。ここでは、プレスをかけて2人から3人で囲い込む。ボールを奪ったら「外から攻める」を実行する。▼最前線は、アタッキングゾーン(AZ)もしくは、チャレンジゾーンと呼ぶ。ここでは、ボールをキープしている人間が絶対である(ゴールを奪うというプレーに繋がれば)。基本的には、サイド攻撃なのでセンタリングをするわけだが、マイナスに落とそうが、ドリブルしてシュート打とうが、ゴールへの動きならばOKである。ここでは、さらにスピードが重視されることになる。▼さあ、グランドで試してみよう!