98年11月号WAS! 掲載

常勝ムードに浸かっていたのも束の間。ここんとこ負けが込んでる。しかも、J.T.Cup決勝トーナメント進出へ向け、勝たなければいけない試合を落としてしまった。相手は英国大使館(B.A.)、決して強い相手ではなかった…。▼サッカーにおいて個人技は重要なファクターだ。ボールを足で扱うことが出来なければならない以上、その扱い方に長けていた方が勝負には有利に働く。B.A.に個人技で引けをとっていたとは思えない。こちらの方がむしろ勝っていたと言えるだろう(不慣れなCBを除いては)。敵は、引いて守り、ボールを取ったら無理せず繋いでスルーパスのスタイルを一貫していた。▼相手に引いて守られたら…。多勢に無勢では明らかに不利である、個人技だけでは通用しない。攻撃に人数を割くというのが、簡単な結論だが、全員が前線に集まったのでは、太古のシステムに退化してしまう。草サッカーレベルと言えども、バックラインからの攻撃の組み立てが、ここへ来て不可欠となっているように思う。先日テレビで観たアヤックスは、キックオフのボールを一旦キーパーまで下げてから攻撃を開始していた。▼現在の我々のスタイルは、中盤から前線へ渡ったボールが再び中盤あるいはバックラインまで意図的に下げられるといった光景が希薄である。前へ前へと急いでも、点がとれなきゃ仕方ない。もっと後ろを活用しよう。後ろを見るだけで、可能性は倍加する。下げれば敵も出てくる。ミスったって、いいじゃない、挑戦無くして進歩はないのだから。