| ワールドユース・TV観戦レポート/決勝 |
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決勝戦に勝ち進むということは、大変なことだ。何であれ、一つの頂点を競う大会の最終戦であればそれはその大会の結末を意味する。決勝戦の為に数多くの試合が行われると言って差し支えない。20歳以下というカテゴリーの下ながら、世界大会の結末を演じた日本は、既にして世界サッカー界の重要な位置にある。85年に同大会3位、87年に準優勝となってアフリカを台頭させたナイジェリアのように、今後のアジアを牽引していく責務を課せられた。もはやあらゆる大会に於いて予選落ちなどは許されない。 結果は惨敗、圧倒的な力の差を見せつけたスペインに終始ゲームを支配された。レフェリングの問題なども国内的には持ち上がっているようだが、たとえ南がオーバーステップ(5分・んなもんとるかぁ)を取られていなくても、たとえ本山にPK(8分・あれはとってくれよぉ)が与えられていても、勝敗の行方は変わっていなかっただろう。個人技レベルやグループレベル(2、3人の絡み)では決して日本も退けをとっていなかったものの、組織レベルでは圧巻されてしまった。スペインは時に後方で、時に中盤で巧みにボールを回す、日本がボールを奪いにプレスをかけてくる先を見込んで徹底的に回す。そして隙をついて前線へ、中盤から、サイドから、後方から、フィニッシュへの序章はあらゆる地点から発祥される。FWは既に決定的なカタチでボールを受けることになる。日本DFが慌ててフォローすると、今までパスを回していた2列目がそこへ効果的に絡んでくる。完膚なき展開。精神的主柱である小野伸二を欠いたことで、日本は最後までスペインの繰り出す攻撃のリズムを覆えすことが出来なかった。
大きな敗因として、各々のチームの最終目標が挙げられる。スペインは間違いなく、この大会の優勝を目標に掲げていた。日本は果たして決勝までの戦いを目標としていただろうか。開催直前までトルシエ監督が古い日本の体制に非難(高慢をとり沙汰したマスコミ、それを揶揄した我々サポーターも同様だ)され、今大会に於いてのベスト8入りを解任の代償に課せられた。存続達成の功績を上げた時点で、マスコミは手のひらを返したようにトルシエを歓待し、旧態である協会は沈黙した…。トルシエは恐らくベスト8に焦点を絞っていたはずだ(もちろんその先を考えていないはずはないが、周囲がかけたベスト8入りのプレッシャーが全く影響していなかったとは考えづらい)。 結果は惨敗だった。 然しながらこの経験は世界サッカー界に於いて歴史的意味を持つ。スペインとの差を認識することが重要だとトルシエは言った。NHKの山本アナは小さな花をしっかりと咲かせた大会だったと称した。選手たちもサポーターも負けたことに悔しさを表した。あらゆる面で素晴しい結末となった大会であったと思う。 最良の物語の結末とは、新たな物語の始まりなのである。
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